ITANDIインタビュー 『株式会社ストーンズ 細山勝紀 代表』

シングルペアレント専用のシェアハウスやガレージハウスなど、数々のコンセプト賃貸をプロデュースする、株式会社ストーンズ。

同社は川崎市にある地場の賃貸管理会社でありながら、新しい賃貸の価値を創造し続ける会社だ。

シェアハウスづくりのノウハウを惜しみなく公開した書籍を発表するなど、新しい賃貸の形を表現しつづける細山勝紀社長に、その発想の原点やこれからの会社運営についてうかがってきた。

社長に就任するまでと現在

――細山社長は、大学卒業後 建設会社に就職していますよね? まずは建設会社からストーンズに転職した経緯をうかがえますか?

就職した建設会社は、社員が2000人ほどいる大規模な会社でした。そこでは現場監督を経て、営業を経験しました。

まず現場監督のときは、朝5時に起きて夜12時に帰るという生活が毎日だったので、本当に現場のこと以外を考える時間がありませんでした。

しかしその後 27歳くらいで営業になると、自分のやりたいと思った仕事が全然できず、先輩社員の雑用をやるような下働きの状態が続いて。

それで自分のことを考える時間も増えて、「このまま会社の歯車として働くのは、自分の成長になるのか?」ということを漠然と思うようになったんですね。

そしてそんなときに、たまたま友人に誘われて投資のセミナーに行ったんですよ。それは株などの投資セミナーだったんですが、そのセミナーの先生が最後に言った、「投資にはいろいろあるけれども、自分への投資が一番リターンが高い」という言葉が、すごく頭に残っていて。それで「リターンが一番高い自分への投資は何だろう?」ということを考えるようになりました

――細山社長にとっての「リターンが一番高くなる投資」というのが、賃貸管理会社への転職だったのですか?

実は私の父は、賃貸物件を持っているオーナーなんですね。だから賃貸の管理というものを知っていなければ、その物件を引き継いだときに大きくしていくことができないなと思って。

それに建設会社は「建物を建てること」が仕事だったので、賃貸の管理という「建ててから後のこと」を知ることができないな……とも思い、転職をしようと思いました。

――転職活動をする際、ストーンズのどういうところに魅力を感じたのですか?

当時のホームページに、「自由な発想が認められる」ということと、「独立も支援する」というようなことが書いてあって。

名刺に「私たちは賃貸プロデューサーです」と書いてあるように、ありきたりの賃貸をつくるのではなくて、ありきたりのものから売れる商品にリニューアルさせるということに、私はすごく魅力を感じて。

そしていずれは自分で賃貸の管理会社をつくりたいと思っていたので、この会社に入社しました。

――社長に就任するまでの経緯やきっかけはどういうものだったんですか?

入社後はメンテナンス課というところに所属し、水漏れの対応などからスタートしました。しかし私はその課の仕事だけじゃなくて、より多くのことを知りたかったんですね。だから気づいたことはどんどん提案して実践するということを、繰り返しずっとやっていました

また当時のストーンズでは提案型の営業というものをやっていないような気がしたので、とにかく提案工事の仕事を色々と取ってきたというところが、きっかけと言えばきっかけでしたね。

――そういう開拓精神というか、行動力は昔からあったのですか?

そうですね……。「目標に到達するためにはどうすればいいんだろう?」ということを、ずっと考えてはいます

私は小中高で柔道をやって、並行して野球をやって、大学でアメフトをやっていたんですね。だから柔道では「なんで投げられたんだろう?」とか、「右手の使い方がこうだからか?」と、投げられたことに対して色々と細かいことを考えたりしていました。

それは野球でもアメフトでも同じで、幼いころから目標に対しての逆算・逆算・逆算という考え方が培われていたんだと思います。

――なるほど。目標達成のための思考訓練を、スポーツで養われてきたんですね。

やはり仕事の場合、「これはできない」とポーンと投げるのではなく、「どうやったらできるのか?」という考えを常に持っています

よく社員にも、「できません」ではなくて、「どうしたらできるのかを考えて」と言っています。「どうしたらいいですか?」ではなくて、「こうした方がいいと思うんですけど」という自分の意見を持ってきてと。

やはり与えられたものばかりをやっていては、良いものにはならないので。答えが返ってくることが当たり前になると、その人の成長にはならないですしね。