​アンジェリーナ・ジョリー「もし可能であれば、旅をしながら子育てする方法がベストだと思う。」

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(Pic by Flickr)

今やインターネットを通じて、世界中の情報を瞬時に手に入れられる時代になり、中東で起こっている戦争やシリコンバレーの最新情報までも、現地とほぼ同じスピードで手に入れられるようになりました。

実際、人の情報処理能力はほとんど変わっていないのに、日々私たちが目にする情報はこの10年で100倍以上にも増え、常に最新の情報を身につけている人ほど優れているというイメージさえ、日本には存在しているのかもしれません。

↑情報をたくさん身につけている人ほど優れているというイメージがある。(Pic by Flickr)

しかし、何かに取り憑かれたように、1日中スクリーンを覗き込む人が増える中で、バーチャル上の情報だけですべてを理解した気になっている「情報デブ」がどんどん増えており、これは同じ島国であるイギリスと比べてみると、違いがよく分かります。

世界観光機関の資料によれば、イギリス人は赤ちゃんからお年寄りまで入れて、1年間で海外に出かける回数は約1.5回ですが、それに対して日本の年間海外旅行回数は、たったの0.14回で、同じ島国であるイギリス人と比べて、日本人は明らかに「引きこもり国家」になってしまっています。(サバイバル時代の海外旅行術 高城剛 P12)

↑イギリス人は日本人の10倍、海外に出る。(Pic by Flickr)

さらにイギリスには「フード&トラベル」という人気雑誌があり、「世界の名産品をどんどん食べに行こう!」というコンセプトを基に作られていますが、日本人の中の名産品と言えば、ワンクリックで「お取り寄せ」をして食べた気になるという場合が多く、現地まで行って、本物の味を食べるか、それとも冷凍ものを食べて満足するか、日本人とイギリス人の考え方が良く表れているのではないでしょうか。

実際、欧米では本当に美味しいレストランは都心ではなく、田舎にあるのが常識であり、雰囲気や同じ価値観を持つ人と一緒に食べることも含めて、「一流を食す」と呼ぶのかもしれません。

↑ワンクリックで「取り寄せて」満足するか。何百キロも離れた場所へ本物を食べてにいくか。(Pic by cellartours)

ハリウッドスターであるブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは6人の子供たちを連れ、年間8億円というお金をかけて、世界中を旅しながら暮らしており、アンジェリーナ・ジョリーは、「もし旅をすることが可能なら、子どもを育てるには、それがベストな方法だと思う。」と述べており、ブラッド・ピットも、「素晴らしい文化や異なる宗教、生活様式に子どもたちを触れさせる。それは、最高の教育だと思う。」と述べています。

↑アンジェリーナ・ジョリー「もし可能であれば、旅をしながら子育てする方法がベストだと思う。」(Pic by Flickr)

会社のオフィスで仕事をしない人が増えているように、今後は「住む場所」さえも、一つの場所に決める必要はないのかもしれません。

世界を代表する未来学者、ジャック・アタリは次のように述べています。

「いまでは、生まれた国以外の国で暮らす人々の数は1億5000万人にのぼる。通信手段の進歩と自由の拡大から考えて、30年後には、母国以外の国で暮らす人々は、少なくとも15億人になっているだろう。それが巨大な変化を引き起こすことは間違いない。」

↑母国以外の国で暮らす人々は少なくとも15億人。(Pic by Flickr)

航空などの移動コストは、LCCの登場で一気に安くなり、数年前までロンドンの人たちは、「どれくらいの値段と時間でスペインのビーチにたどり着けるか」を競っていたそうですが、最近では「自宅から何歩でスペインのビーチにたどり着けるか」を競っており、海外旅行がお手軽で当り前になってしまったので、ちょっとしたゲーム感覚を盛り込んでいるようです。

↑「何時間」ではなく、一体「何歩」でスペインのビーチにたどり着けるか。(Pic by Flickr)

IT革命によって、動画を含むすべての情報に無料でアクセスできるようになりましたが、その情報の先まで知りたくなるのが、人間というものです。

音楽と同じように音源はiTune上ですべてダウンロードできるようになりましたが、いくらITの発展が進んでも、ライブの興奮まではデジタル化することはできず、音源がどんどん無料に近づくほど、生のライブの価値は上がっていきます。

デジタル音源で聞く音楽と、ライブで聞く音楽が違うように、情報だけ手に入れて満足する「情報デブ」になるのではなく、実際その街を訪れて「街の速さ」を肌で感じるのが21世紀型のライフスタイルなのではないでしょうか。

なんたって、24時間以内に、世界のどこへでもいける最高の時代なのですから。

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ヘヤジン編集部
部屋探しが3度のご飯より好き!部屋探しによって人生をより良く変える「ヘヤ・ハッキング」の提唱者。『ヘヤじい』の愛称でもお馴染みのヘヤジン編集部員。
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