ロバート・キヨサキ「すべての人がお金を使うのだから、なぜ学校でお金について教えてないのか、不思議でしょうがない。」

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World Bank Photo

現在、アメリカで借金を抱えている人は4000万人にも上り、学生たちのクレジットカードの借金は平均約40万円とも言われていますが、一般の人たちだけに関わらず、多くのお金を稼いでいるハリウッドスターや芸能人でさえ、破産などのトラブルの数は後を絶ちません。

世界で最も成功した歌手の一人であるエルトン・ジョンも、209億円の資産を持っていたとされながら自己破産に追い込まれ、月々のクレジットカードの支払いは平均して3,100万円だったと言われています。


↑209億円の資産がありながら、破産したエルトン・ジョン (David Shankbone)

持っているお金の額に関わらず、あっという間に破産してしまう理由として、現代のお金は「現金」だけではなく、クレジットカードや電子マネー、そしてインターネット・バンキングなど、お金がどんどん複雑になっていて、見えにくくなっていることが挙げられます。

日本で株式会社アシストを立ち上げた、アメリカ出身のビル・トッテン氏は、著書「年収6割でも週休4日」の中で、2008年に破産したリーマンブラザーズについて、この破産は自己資金1ドルに対して30ドルの投資、つまり仮想マネーによる借金をして投資を行い、失敗したのだと述べています。

↑仮想世界でお金が動き、どんどん複雑化している (mootioon)

多くの人は、お金の「数え方」は学びますが、お金の概念や「使い方」について一貫した教育を受けておらず、さまざまな金融商品やカード類など、下限も上限もない仮想マネーのリスクを理解せずに社会に出されており、その結果、「お金を支配する人」と「お金に支配される人」との二極化が進んでいます。

Capital One Studyのリサーチによれば、アメリカの高校を卒業した人のうち45%は、「自分のお金を管理する準備ができていない」と感じており、すでにアメリカの半分近い州では、学生がお金の教育を受ける必要があると感じているそうですが、お金について学ぶ事で、お金に支配されているこの世の中に疑問を持つ思考ができ、本当に大事なものにエネルギーを注ぐ事ができるようになるかもしれません。

↑「お金を支配する人」と「お金に支配される人」との二極化 (Crhis Potther)

お金に支配されずに、適度な距離を保ってお金と付き合うためには、見えないお金の正体を理解し、お金についてもっと真剣に考える「お金の教育」が必要であり、パリを本部とする経済協力開発機構(OECD)が制定したお金に関するガイドラインには、「お金の教育は学校教育であるべきで、教育を受ける時期は早ければ早いほどよい」と示されています。

↑お金の教育は早ければ早いほど良い (Dan Hatton)

最近では野村證券などの企業も、子供のお金の教育に力を入れており、「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏も、「お金持ちであろうが、貧乏であろうが、秀才であろうが、バカであろうが、すべての人がお金を使うのだから、なぜ学校でお金について教えてないのか、不思議でしょうがない。」と述べています。

↑秀才であろうが、バカであろうが、すべての人がお金を使う (Gage Skidmore)

お金の教育について、いくつも書籍を出しているアメリカ出身の専門家マリー・ジョンソンも、若いうちにお金の教育を受けた学生とそうでない学生の違いを追跡調査した結果、お金の教育を受けたグループは受けていないグループに比べて、貯蓄をし、クレジットカードの限度額を超えて使用する事が少なかったそうで、「お金の教育と人生の成功は関係がある」と述べています。

↑ お金の稼ぎ方を学ぶのでばなく、「使い方」を学ぶ (Su℮ ❥)

お金とは、具体的な資源や人間の努力を抽象化したものなので、人々がなんらかの行動に費やす時間と努力とは大きく異なり、私たちの原始的な脳にとっては、真の意味で価値をもたらすものではありません。

しかし、資産が2兆6000億円とも言われる、ヘッジファンド・マネージャーのジョージ・ソロスも、「お金は稼ぐより、使う方が難しい」と述べており、お金で手に入るものはなにか、手に入らないものはなにか、私たちはお金に対する無知によって人生を棒に振る前に、できるだけ早い段階でお金の正体を知る必要があるのではないでしょうか。

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夏目 力 (Leading&Co.)
リーディング&カンパニー創業者。
スーツが嫌いで、レッドブルとお風呂が大好きなクリエイター。現在、スイスに住む方法を東京で模索中。
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