​牛乳と肉は乳ガンのリスクを急速に早める

  • LINEでシェア


Adam Chamness

近年、日本でもピンクリボン運動など乳がん検診を推奨する動きが増えてきており、2014年には東京タワーがピンク色に点灯して世間の話題となりました。

もともと乳がんは欧米に多い病気で、欧米では8人に1人が乳がんを発症するという恐るべき事実がありますが、実は日本でも近年、乳がんになる患者が急増しており、2000年には女性のがんのトップ、18人に1人の割合で発症していることが分かっています。

2013年にはアメリカの人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんの体内で、乳がんリスクを高める遺伝子変異が見つかり、予防として両乳房を切除する手術を受けたことを公表しましたが、本人は「手術を受けたことで乳がんになるリスクが5%未満まで低下した」と述べています。

アンジェリーナ・ジョリー「私の経験が他の女性に役立てばと思った」(Hot Gossip Italia)

日本で乳がんの患者数が増加している背景には、「食生活の欧米化」による高脂肪の食事の影響が見られ、異なった風土や気候で生み出された食文化がどんどん日本に入ってきたことで、日本の食文化が崩れ、乳ガンをはじめとするさまざまな病気をもたらしています。

実際、ヨーロッパの研究でも高脂肪食をよく摂る女性は、そうでない女性に比べて2倍も乳がんになるリスクが高まるという結果が出ており、がん調査機関EPICは、高脂肪食の例として、ソーセージなどの肉製品、バター、チーズ、クリームなどの乳製品、チョコ、ビスケットなどのスイーツをあげていますが、これは日本人が日々口にしているものであり、あまりに身近過ぎるため、知らないうちにパクパク食べてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

↑乳がんの患者数が増加している一番の理由は「食生活の欧米化」(Clemens v. Vogelsang)

日本の女性は男性よりも朝食にはパンを好む傾向があり、朝食にご飯を食べる人が32%であるのに対し、パンを食べる人は50%を超えていて、主食がパンになることで、一緒に食べるおかずや飲み物も欧米化していることは間違いありません。

例えば、朝食はバターを塗った食パン、付け合わせはドレッシングたっぷりのサラダ、そしてベーコンやハム、スクランブルエッグなどの卵料理などを食べているとしたら、食事の中での脂肪摂取の割合はおおよそ40パーセントにもなってしまいます。

また昼食はカルボナーラパスタにシーザーサラダ、飲み物はミルクがたっぷり入ったカフェオレ、そして夜には女子会でついつい甘いカクテルと揚げ物を食べてしまうなど、「無意識」に高脂肪の食品を毎日摂ってしまっている女性が多いのが現状です。

↑「無意識」にというところが一番の問題 (Benjie Ordoñez)

食の欧米化は肉と乳製品に依存しており、実際、肉の食べ過ぎは乳がん発症の一因として、多くの医療関係者が指摘しています。

また「乳がんと牛乳」の著者であり、科学者でもあるジェイン・プラント氏は、牛乳には子どもの急速な成長を支えるための様々な成長促進物資が含まれており、成長が止まった成人が、このような成長因子やホルモンをたっぷり含んだ牛乳を飲み続けるとどうなるかを調査した上で、「乳がんになる、ならないは単なる科学の問題、すなわち牛乳や乳製品を摂るか、摂らないかによって決まるのだ」と結論づけています。

↑乳製品を摂ることで乳がんになるリスクは急激に高まる (*MarS)

がん細胞は、健康な人の体の中でも毎日生まれており、一説には1日に約5000個も誕生すると言われていますが、それでも多くの人ががんにならないのは、がん細胞に対抗する免疫力のおかげであり、免疫力が下がると人間は病気にかかりやすくなってしまいます。

この免疫力を高めてくれる食事こそが、低脂肪で野菜を多く摂取できる伝統的な日本食で、米を主食にすれば、味噌や醤油などの大豆製品を摂り、さらにお浸しや焼き魚などの脂肪分が少なく、栄養価の高い食材を付け合わせて食べることが、体の免疫力を高めていきます。

例えば、発酵した野菜は腸の免疫細胞の80%と密接な関わりを持つバクテリアを増やしてくれるという調査結果が出ていますが、日本の漬け物などは免疫力アップに貢献していると言えるのかもしれません。

↑味噌や醤油などの伝統的な日本食は体の免疫力をしっかりメンテナンスする (Daniel Go)

1945年8月、長崎に原爆が落とされた時、秋月辰一郎博士は爆心地から1キロ半ほど離れた病院の内科医長でした。

病院には被曝した患者が次々と運ばれてきたそうですが、秋月博士は、病院のスタッフに患者に玄米と野菜を中心とした食事を厳格に指示しました。

秋月博士の「長崎原爆記」には次のようにあります。

「私が、炊事にたずさわる人々と医療のスタッフに厳しく命じたことは、塩を少しまぶした玄米のお握りと、それに味噌を多めに入れた濃い味噌汁でした。砂糖は一切使わないように指示しました。」

当時、周りからは秋月博士の指示を疑問視する声もありましたが、他の病院では何人もの患者が放射能被ばく障害で亡くなったにも関わらず、秋月博士の病院では一人の犠牲者も出さずに済んだそうです。

とにかく細胞が喜ぶ食事を心がけることが大切 (Laura Tomàs Avellana)

世界的モデルのミランダ・カーさんは、「豆腐や梅干し、緑茶が大好きで、またスナックの代わりに、わかめなどの海藻類をつまんでいる」と公言しているほど、日本食好きとして知られていますが、最近では美容と健康に人一倍気を遣うモデルなどの間でも、和食は注目を集めているようです。

↑最近は日本の黒烏龍茶のCMにも起用された、日本食好きのミランダ・カー (Eva Rinaldi)

食生活が豊かになり、日本にいながら世界中の料理を食べることができるようになったのは良いことですが、それぞれの民族には何百年と食べ続けてきた食材があり、体に合う食べ物と合わない食べ物があります。

和食が世界遺産となり、世界では急速に日本食のレストランが増えていますが、もしかすると、私たち日本人が一番日本食の良さに気づいていない民族なのかもしれません。

  • LINEでシェア
ヘヤジン編集部
部屋探しが3度のご飯より好き!部屋探しによって人生をより良く変える「ヘヤ・ハッキング」の提唱者。『ヘヤじい』の愛称でもお馴染みのヘヤジン編集部員。
NEXT STORY
​なぜ、暴走族が減ってきているのか。
ライフスタイル 2015.5.22 ​なぜ、暴走族が減ってきているのか。 個性を押し殺してくる大人たちに対しての反抗だった不良や暴走族たち、今の若者はそれほど優等生になることを求められず、「自分らしさって何だと思…